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シロアリは何故発生するのか?

【1990年】 シロアリ消毒が不要な『ドライピット基礎』を開発実用化
 シロアリ消毒には常に疑問を感じていました。要するにシロアリを殺す薬=人体にも有害な薬(毒入りカレー事件)を地面から1.5Mの高さまで塗らなければならない。と言う建築基準法があったのです。このような状況の中、「シロアリは何故発生するのか?」と言う根本を突き詰めてみたくなりました。

 シロアリは何故発生するのか?=そこに餌があるから=木材はシロアリの餌になる運命なのか?=乾燥した状態(木材の含水率60%以下)では、シロアリが食べる率が少ない=床下の全てにおいて、点検や修理できる高さと通路の確保(ピット工法)によって、いつも床下が乾燥できる基礎工法はすでに開発済み=シロアリ消毒が不要…となったわけですが、二つの問題が残りました。

 その問題の一つ、施主さんから「本当にシロアリは発生しないの???」と言われ「絶対大丈夫です。保障します」…このとき床下にもぐって、いつでも点検できる基礎構造でなければこの返事は無かったと思います。

 問題その二、シロアリ消毒をしないと中間検査が合格できませんでした。ほとんどの検査員の人が弊社の基礎構造や躯体構造を見て、「おお…変わったつくり、しかも良い材料をふんだんに使っている…」など、シロアリ消毒まで気が付かないケースがほとんどでした。
 ただし例外は付き物です。シロアリ消毒をしないと「検査合格はNO」シロアリ消毒をしてから再検査をすると言うお達し。これには少々参りましたが、シロアリは絶対発生しないと確信を持てたため、へこたれませんでした。
 このときは施主さんに「家族の中に薬に弱い体質の人がいるから、シロアリ消毒はしたくない」と言ってもらい、シロアリ消毒無しで検査合格をしてもらっていました。

【2003年】建築基準法大幅改訂により、シロアリ消毒は「任意性」になりました。これらの薬害による化学物質過敏症患者が激増し大きな社会問題化したからです。

 『森林浴のできる家』は1990年以降から、シロアリ消毒が不要な『ドライピット基礎』の構造を開発し実用化して、すでに3百数十棟に達しています。
基礎を乾燥するように施工するから「ドライ」。床下で点検や作業ができる高さの確保から「ピット」。この基礎工法に直下型地震でも壊れにくい高強度のコンクリート240Kg/C㎡以上と、コンクリートを一体打ち込みをする枡形構造型の「耐震ドライピット基礎」の開発(2001年)に至っております。
by hokushin-f | 2006-01-06 20:54
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