カテゴリ:老後住める家( 7 )

『老後自己防衛しながら一生住める家』とは

 10月27日(木)にもご紹介したように、俵萠子さんが、5年で100箇所以上の高齢者介護施設を訪問した結果、「すぐ入りたい」施設はまだ見つかっていない。「子供に頼らず、自分の財産は使い切るつもりで居心地がよく暮らせる場所を探したい。一人であっても、そんな生き方ができれば幸せだと思うんです」と記述されていました。
 まったく同感です。個人的意見を申しますと、現在つくられている介護施設がビジネスを前提にした要素が強く、弱い立場にある高齢者が望んでいない施設がほとんどであると言う事になるのではないでしょうか?
 高齢期に入って、住みなれた我が家が一番いいと思うのは人間の習性なのでしょうか? また、資金的余裕があって、至れり尽くせりの老人ホームでも、何か言い知れない、満たされないものが動物本能的に感じ取れるのかもしれません。

 高齢期は否が応でも誰彼なく必ず平等に訪れます。この逃れられない人生最大の難関にポイントをあわせた準備をしておいても早すぎる事は決してないと思います。
 あまり考えたくない高齢期、だからこそ『老後自己防衛をしながら一生住める家』は、家つくりの基本理念と捉え設計段階から加えておくべきでしょう。

 以前は、子供が同居を望むと喜んで二世帯住宅を建てる親世代が圧倒的多数でした。しかしここに来て、子供とは別居がいいと思う。子供たちに気兼ねなく老後を暮らしたい親世代がかなり増え続けています。
 俵萠子さんがおっしゃるとおり、娘や息子あるいは近しい家族に、オムツを変えてもらうとしたら、親子であっても「言葉の暴力」。生活上、介護にあたる時間に余裕がなければ「介護拒否」など、最悪の事態も想定しなければならないと思います。

 だからこそ家つくりのポイントを老後の時期にピントを合わせ、そのもの時点の逆算想定したところまで考えるべきでしょう。
 寝室あるいは、親世代の居室の近くにトイレをつける程度の工夫では『老後自己防衛をしながら一生住める家』の設計になりません。
 90歳を過ぎ1年半に及ぶ寝たきりの高齢者(寝返りを打つにもままならない状況。残された力は食器やスプーン持つ程度の腕の力)にオムツをはずし、ベットの隣に設けた洋式トイレで着座での排泄をさせたところ、20日程度でベットとトイレに渡された手すりにしがみついて移動し、自己排泄かできるようになりました。その後、ゆっくりではあるが壁や手すりにつかまっての室内移動ができるまで回復できた実例があります。

 高齢期に最も必要なのは、ベットの隣にいつでも取り付けられる水洗トイレと、床暖房による温熱環境システムです。
 介護の問題で負担をしいられるのは、家の機能が高齢期に対応ができないつくりであると断言できます。
 家のつくり一つで、介護する人される人、双方に大きな精神的負担と経済的負担がかかってきます。
 自分自身が働いて建てるマイホームは、自分のために『老後自己防衛をしながら一生住める家』の設計にするべきだと思います。
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by hokushin-f | 2005-11-01 18:02 | 老後住める家

Y新聞社「くらし/家庭」 生涯自立を目指して

 ≪元気なうちに探すついの住みか≫≪5年で施設100箇所訪問≫
俵萠子さんが、読売・日本テレビ文化センター恵比寿で開かれた講座≪子供の世話にならずに死ぬ方法≫の中で、「介護が必要になった時、誰にオムツを替えてもらいたいかを考えたんです。娘や息子は気兼ねするから絶対いや。お金を出して他人にみてもらうのが一番気楽だと思いました」高齢者施設を嫌った母親と弟夫婦の介護での葛藤を目の辺りにしたなど等、本当に身につまされる内容が書かれていました。
 俵萠子さんが、おっしゃるとおり高齢者介護で最大の問題点が「オムツ」の問題ではないでしょうか。

 10月21日(金)にトイレについてのブログ中で、
私が考える生態が生きるための重要項目として、一番目が「空気」。二番目が「食料」。そして、通常生活の中であまり考えられていない三番目の重要項目として、生態の「排泄行為」があるのではないでしょうか。と書きました。
 高齢になって身体の自由がきかなくなったとき、部屋に隣接したトイレに行くのも大変な動作であると考えておくべきでしょう。

 『森林浴のできる家+全室床暖房』の家は、高齢者になった時初めて想定できる、このような現実問題の根本を掘り下げた工夫を前提に、家つくりがなされています。
 現時点において、まったく高齢者のトイレ問題に関係ない家族構成であっても、将来万が一、自分自身が高齢期を迎えたとき、「寝室のベッドのとなりに簡単に水洗トイレが付けられる」工夫がなされているからこそ、『老後自己防衛しながら一生住める家』となるわけです。

 俵萠子さんが、5年で100箇所以上の高齢者介護施設を訪問した結果、「すぐ入りたい」施設はまだ見つかっていない。「子供に頼らず、自分の財産は使い切るつもりで居心地がよく暮らせる場所を探したい。一人であっても、そんな生き方ができれば幸せだと思うんです」と、結んでいます。
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by hokushin-f | 2005-10-27 23:19 | 老後住める家

Y社の新聞コラム欄にトイレの話が載っていた

 このコラム記事によると、スウィフトの『ガリバー旅行記』に、「およそ人間たるもの、便器にかかっている時ほど精神統一を果たしている時はない」と言う一説を引用して、「理性の働く場所」とみる心は洋の東西、時の古今を問わないようである。『一生で最も世話になる小部屋』。11月10日が『トイレの日』(いいトイレの語呂合わせ)を前に衛生陶器メーカーが募集した川柳の紹介などが書かれていた。

 私たちが人間として生きるためには、何が必要か? すぐに思い当たるのが、衣・食・住ではないでしょうか。
 次に、私たちが生態として生きるために最低限必要なものは何か? と言われたら何と答えますか。
 お腹が減ると死んでしまうので、食べ物が必要。そして、それにも増して重要なのが空気中の酸素ではないでしょうか? 空気は動物細胞にとって、数分間途絶するだけで即、死に至ります。

 私が考える生態が生きるための重要項目として、一番目が「空気」。二番目が「食料」。そして、通常生活の中であまり考えられていない三番目の重要項目として、生態の「排泄行為」があるのではないでしょうか。

 現在の高齢者介護では、オムツをあてる介護が主流になっているような気がします。今回弊社で施工させていただいている、群馬町保渡田に(株)あい華の運営するデイサービスは、次の3つのサービスを尊重することを目標に施工を進めています。
(Ⅰ)高齢者のストレスを解消する。
 身体の自由が利かなくなったらそれだけでストレスの固まりになる。また介護をしなければならない家族からの軋轢(あつれき)も、当然ストレスの加算となる。
 この施設でのストレス解消法として、空気の質による「脳細胞の活性化」と、介護ボランテアによる「明るく楽しくワイワイガヤガヤ」による、ストレス解消法の実践。

(Ⅱ)細胞の活性化を促進する岩盤風呂サービスを行う。
 歳を取ると寒がりになる。また、汗をかく事が極端に少なくなる。ヒト細胞のほとんどは28日に1回入れ替わり(テロメア現象)120歳前後まで、この現象が行われるような遺伝子構造になっているそうです。
 汗をかくことや体温を高くすることは、細胞の活性化状態になるため、低温での遠赤外線効果は、細胞の活性化が期待できます。

(Ⅲ)オムツをあてない介護サービスの実験的試行を行う。
 (株)あい華の運営するデイサービスが独自に発想した。地域コミュニティーへの施設開放と介護ボランティア制度の工夫。
 介護ボランテアによる「明るく楽しくワイワイガヤガヤ」による、助け合い精神から発展する、要介護者がトイレに行って排泄行為ができるボランティア。

 『排泄の快楽』と言う言葉を聞いた事はあると思うが、日常的に繰り返す排泄をする事による快楽は、健常者ではあまり意識できないのではないでしょうか。

 家つくりにおいても、トイレの使い方一つで『老後自己防衛しながら一生住める家』がつくれます。
 『森林浴のできる家+全室床暖房』は、このような生態の根本を掘り下げた工夫の家つくりがなされています。
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TY邸のトイレは2畳スペースを確保。トイレ内の空気はスッキリ、サッパリ最高の個室です。
ヒートショック対策に床暖房も完備。
写真ではわかりにくいのですが、便器の後方横から入れるため、老後の対策も万全です。
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by hokushin-f | 2005-10-21 21:34 | 老後住める家

≪人生100年時代≫到来と日本経済新聞社のサイエンスに出ていました

 日本人の高齢化の勢いが止まらない。厚生労働省が9月に公表した今年の長寿番付けでは100歳以上のいわゆる百寿者は2万5千人を突破した。遺伝子情報が解読され分子レベルの長寿・老化研究も急ピッチで進む。誰もが100歳まで生きられる≪人生100年時代≫はやってくるのだろうか。と書かれていました。

 この記事の最後に、≪老化のメカニズム≫に興味を持ちました。
 人間の身体は約60兆個の細胞からなり、毎日200個に1個の割合いで古い細胞が死に、新しい細胞に生まれ変わる。有害物質やストレス、紫外線などで細胞のDNAが傷つくと次第に修復能力が落ち、組織や臓器の機能も弱まる。
 DNAの中でも特に傷つきやすいのが細胞内でエネルギーを作り出すミトコンドリアのDNAだ。老化の大敵と言われる活性酸素が大量に発生、ミトコンドリアだけでなく核DNAを攻撃、DNAの損傷がじわじわと積み重なっていくと癌や動脈硬化などの発症を招くとされる。
 このような記事が記載されていましたが、ご覧になったでしょうか?

 私たち動物細胞のエネルギーは、空気中の酸素と食物摂取による炭素の結合が、60兆個に及ぶ細胞のエネルギー源になると思います。
 農薬や遺伝子操作された食品。食物摂取による栄養バランスには、それぞれ細心の注意は払われますが、空気に対しては意外と気を使っていないのが現実ではないでしょうか。
 今問題になっているアスベストなども呼吸作用によって、体内に取り込み大きな社会問題化しています。アスベストばかりではなく、空気中には揮発性有機化合物(VOC)が人間の五感では防御できないナノ単位で潜み、じわじわと細胞に影響を与え続けています。
≪森林浴のできる家+全室床暖房≫の「室内空気環境」と「老後自己防衛をしながら一生住める家」にぜひ注目していただきたいものです。
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by hokushin-f | 2005-10-04 19:01 | 老後住める家

TI さんの敷地条件や家族構成、住み方に対する間取り提案

TI さんの8月13日の続きです。このときはIさんとの出会いを紹介しましたが、今日はプランの提案について紹介します。
まず、TI さんの宅地が南北に細長く北道路のため、宅地としては条件があまりよくない土地形です。そして、家族構成が50歳代後半のご夫婦と、子供さん二人、奥様のご両親の6人家族です。Iさんのご希望は、基本的にはご夫婦とご両親を主体にした、二世帯住宅の設計です。

私が TI さんに提案したのは「老後自己防衛しながら一生住める家」を設計の第一ポイントに考える家つくりでした。
一般的な高齢者用の施設などを見ると、床の段差がないバリアフリーや、出入り口を車椅子の通れる幅の確保。そして、手すりの充実を図るなど、官製が定めた行政主導型に則ったやり方が幅を利かせています。

私が提案する「老後自己防衛しながら一生住める家」は、今までに例がないまったく新しい発想から生まれています。

私たち生態が生きるためには、3つの重要な要素が必要です。

その1つとして、空気です。動物細胞は空気中の酸素をエネルギーとして消費します。細胞は酸素を数分間絶たれると、死に至ります。脳血栓や脳梗塞など血流による酸素補給が絶たれることで脳障害が起き、身体動作に大きな影響をもたらします。最近のニュースで、ロシアの潜水艇が海底のワイヤーに引っかかり、イギリスの無人潜水艇に救助されましたが、酸素残有量が後6時間と危機一髪の状況でありました。

その2として、食物摂取による細胞内に保存蓄積する栄養素です。この栄養素の炭素が呼吸作用によって取り込まれた酸素と結合して、人体60兆個を上回る細胞一つひとつのエネルギー源となります。紛争地やアフリカなど、また天候異変がもたらす食糧不足は、人類が抱える大きな問題です。

その3として、生態が生きるためには排泄行為が、ものすごく重要である事の認識です。空気と食料の重要性は誰でもすぐ理解できます。しかし、排泄行為についてはかなり無頓着であると言えるでしょう。
極端な言い方かもしれませんが、オムツをあてる介護は生態が持つ排泄行為を無視した残忍な介護ではないでしょうか。「排泄の快楽」はふだん誰しもが経験している、生きるためのひとつの要素ではないかと思います。

これらの3つの重要な要素を理論化すると共に実用化をしています。

その1の空気については、森林にほぼ近い空気環境の提案です。森林浴をしたときに感じる「気持ちよさ!」をはじめ、安眠効果や目覚めたとき頭がスッキリしているなど、室内空気環境の違いによって、受ける事で実感できます。
これらの症状は、脳細胞が活性化できる酸素の補給に「森林浴のできる家+全室床暖房」の家の室内空気環境が、大きな役割を果たしています。
何故このような現象が生まれるのか? 床・壁・天井に使われる自然素材が、空気の温度差による湿度容量変化から、マイナスの電荷を帯びた空気環境が生まれてくるからです。

その2の食物摂取については、農薬問題や遺伝子組み換え作物など、また未知的被害が懸念されるBSEなど、充分注意を重ねた食物摂取に気を配るべきでしょう。

その3として、排泄行為の重要性です。現在元気でどんどん動いている人、オムツをあてがわれた自身を想像した事がありますか? 生きるためには空気と食べ物は絶対必要です。そして、排泄行為もそのときが来てからでは手遅れになります。
92歳で1年半寝たきりの高齢者が、わずかに残った腕の力だけでトイレに行ける工夫をする事で、ゆっくりではあるが、壁伝いに動けるまで回復した、とても信じられないような実例があります。

家を設計すると言う事は、最低でも自身の高齢期まで視野に入れなければなりません。この続きは、次の機会に書きたいと思います。
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by hokushin-f | 2005-08-24 19:05 | 老後住める家

1週間で決断したIさんご夫婦

昨日I邸現場に行ってきました。5月中旬に着工し、工事のほうも順調に進んで木工事が80%位進んでいました。このIさんとのめぐり合わせには、運命的なエピソードがありました。Iさんと北辰住宅技研の出会いをチョット書いて見たいと思います。
Iさんはご夫婦共稼ぎのいそがしい生活の中で、「家つくり」についてそれなりの研究と情報収集をしていました。そのような状況の下、Iさんのある知人の紹介で、とある設計士さんに設計料570万円で契約し、契約金として270万円を支払って、間取りの打ち合わせ段階に入っている状態でした。
通常、設計士さんに設計と現場管理をしてもらうと、工事費の10%~15%位の設計管理費として支払うのが一般的です。
このような業務を設計士さん=設計事務所が介入してマイホームをつくるのも、家つくりの一つの形態です。施工会社(工務店やハウスメーカーなど家をつくる業者)と施工管理(設計事務所や管理保障会社など)が、施工基準や施工内容の厳重チェックがなされると、手抜きやミス工事がある程度防止できる、程々の家を手に入れることができます。
「程々の家」と大変失礼な表現をしてしまいましたが、家つくりの難しいところは、管理や検査を徹底して、表面的にはうまくできても、見えない部分がなかなか思うようには行ってないものです。何故なら管理や検査方法事態に問題があり、設計上の構造や資材の選定、人為的ミスなど、家つくりにおける基本的理念が見えていないからです。
このようにIさんは、まず設計士を選んでそれから施工会社を決める動きに入っていました。そんな時、以前から少し気になっていた「森林浴のできる家+全室床暖房」の家をいそがしい合間をみて見に来たのです。外観がシンプルで、延べ床面積が39坪の小さな展示場。しかし中に入って唖然とするような吹き抜けの広々としたリビング、自然の艶が出てピカピカのカリンの無垢床板、漆喰壁の品のよいきれいさ、居ればいるほど実感できる室内空気環境の良さなど、その場でモノスゴクと言うか、完全と言い表すか、とにかく本当に気に入ってしまったようです。ちょうどその日の午後に設計士さんと打ち合わせがあるとの事でいったん帰りましたが、その日のうちに設計士さんを伴って再来店していただきました。
このとき設計士さんは、設計管理は私がするので施工会社はどこでもかまわないと言って、弊社の家つくりに対する考え方の説明や、展示場のつくりをさっと見て帰りました。
1週間後、Iさんご夫婦がご来店くださいました。「実は設計士さんをお断りいたしました。つきましては弊社に全てお任せいたします」と言われた時は本当にびっくりしました。
Iさんご夫婦は「森林浴のできる家+全室床暖房」の家のつくりの違いをたった1週間で理解して頂き、即決断をしていただけたのです。

Iさんの敷地条件や家族構成、住み方に対する間取り提案は、後日このブログで紹介させていただきたいと思います。
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by hokushin-f | 2005-08-13 19:01 | 老後住める家

ローン終了年には高齢者になっているのでは?

前回お話したように、ほとんどの人達が、働く期間のおおよそ40数余年のうちで、30年前後ものローンを利用しています。そして、もう一つの重要問題として考えなければならないのが、40才で30年ローンを組むと、支払い終了年が70才になっている現実に直面しなければなりません。このような現実を他人事のように思っている人が、意外と多いのにも驚かされます。確かに自分の高齢期を想像するのはいやな事です。しかし、住宅ローンが終わる時の年齢も、充分考慮することから、家つくりの基本が理解できるのではないでしょうか。
もし、ローンの終了年がハッキリ理解できていれば、まず、最初に住宅の耐久年数に興味が注がれます。しかし、ほとんどの住宅メーカーや建築業者が、「高耐久住宅です」と宣伝しているため、何となく「大丈夫ではないのかな?」と思い込んでしまい、将来の事より、現実問題に目がそらされてしまっています。
最低限の修理費で100年以上持続できる家の重要性は、
家を取り壊す時に発生する、解体分別作業エネルギー及び、産業廃棄物処理エネルギーなど、小さな一軒の家でもかなり大きな資源の浪費を目のあたりにする事になります。
日本の住宅の平均耐久年数が短い事は、経済の繁栄には貢献できると思いますが、マイホームを維持する人や、環境には大きな負担をかける事になるのではないでしょうか。
北辰住宅技研では、何故住宅の耐久性が短くなるのかを徹底的に追及し、その改善の研究を重ねてきました。
耐久性を長くするためには、自然素材を選定しなければなりません。
天然木であるカリンの床材は、八百年位はもつそうです。漆喰壁は、キトラ古墳・高松塚古墳の壁画で千二~三百年もの歳月を経過しています。杉板天井にする事で、三百年くらいは充分もつことは間違いありません。要するに自然素材を選定することで、修理費が極端の減る事は間違いありません。
これらの自然素材と比較して、人工的に加工されたフローリング(床材)は、25年前後でブカブカの状態になり、床の張替え工事では、何百万円単位の費用がかかります。壁や天井に張られるビニールクロスも、施工時は価格も安くきれいに仕上がりますが、汚れや劣化によって、見栄えや耐久性はかなり短いものとなります。
耐久性の短い部材は、簡単に交換できる工夫をする。
特に設備や空調関係は、人体に例えれば、動脈(給水・給湯)や静脈(排水)そして、体温調節機能(暖房・冷房)に匹敵する重要な部材です。しかし、我々人間がつくり出した工業製品は以外と耐久年数が短いのです。20~30年前後で劣化してしまう部材を「交換不能」な状態で施工しているのが一般的です。「床下で作業できる高さ」の基礎構造が、将来発生しうる配管などの交換に大きな威力を発揮してくれます。

筑後70年近くも経過しているにもかかわらず、水まわり部分がなかった昔のつくりの母屋では、低い床下でも何のトラブルもなく、現在まで持続する事ができました。
F邸の床下部分

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この当時に使われた材料は、土台が栗材、畳下地材は杉板と自然素材であるため、耐久性にはまったく問題がない状態を保っています。
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by hokushin-f | 2005-08-07 19:19 | 老後住める家