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先日、超長期住宅申請書を提出致しました。

かなり難題でしたが「200年住宅」構想の申請書類を提出しました。

申請書類の一部をご覧下さい。

「低炭素革命」を実現できる建築技術「空気断熱工法」は、超長期住宅の推進に貢献致します。

 空気断熱工法とは、建築物の外皮を空気によって
・保温断熱
・輻射熱抑止
・空気冷却
 のこれらの能力を活かす技術です。空気断熱工法による施工は、すでに117棟に及ぶ実績を上げ、冬期での室内空気環境が、自然に近い空気を維持できる断熱保温性能や、夏期のエアコン無し、或は殆んど使わない生活が、空気断熱工法の家のお施主様によって実証されております。

 超長期住宅実現に貢献できる技術として、空気断熱工法の特質を説明させて頂きます。空気の優位性として、空気は自然素材であり劣化現象が生じないため、超長期の耐久性が確保できます。さらに、地球的に資源が逼迫する現状において、空気は自給率が100%。しかも、無料で使える貴重な資源であることも、カーボンオフへ貢献できる重要な要素であります。

 これまで、多種多様な断熱材が製造販売されてきましたが、これらの断熱材の耐久年数は短く、50年~100年の耐久性や性能の維持は、全く不可能であることは誰でも理解できます。
 さらに、断熱材を製造するのには、資源を始め・取り出し・加工・運搬などの各種のエネルギーを使わなければなりません。
 この様に省エネを目的にした省エネ資材や機器が、貴重な資源やエネルギー浪費からCO2の排出を伴うことに。さらに、耐久性が極めて短い各種断熱材の産業廃棄物処理問題などを含め、数々の物理的難題が伴うことになります。

 【空気の特性について】
 空気が持つ特徴を活かした、空気断熱工法の基本的な特性。
 1)空気の熱伝導率は0.0241kcal/mh℃と低く、対流による放熱を無くす状態をつくるには、空気の粘性とこれに伴う摩擦抵抗を利用する。この空気の特性を活かした、対流現象が起きない20mm以下の空隙の空気層を設けると、空気の対流による熱損失が減少する。
 この空気層の空気は熱伝導率の低さを活かして、高性能な保温断熱特性を発揮できる。

 2)空気は輻射熱による発熱が殆んど起きない。断熱材の正式名=熱伝播遅行型熱吸収材料は、輻射熱による発熱が起き、熱移動が遅い状態が蓄熱現象となる。
 夏期に集中する冷房用電力の浪費と、廃熱によるヒートアイランド現象を加速する状況の防止に貢献。

 3)空気を高速に移動できる空気層を設けると、その流速に応じた冷却効果を発揮できる。
 空気層の輻射熱の発熱抑止と、空気の持つ冷却特性を活かすことによって、内陸性気候で夏の気温上昇が激しい群馬県の市街地において、エアコン無しの生活が可能である。

 【空気断熱工法による性能試験実績】
 空気断熱工法に用いる「耐震気密エアパネル」(弊社の製品名)は、財団法人建材試験センター中央研究所において、平成17年7月19~27日までの9日間、低温室側温度0度:高温室側温度20℃の試験室において、熱貫流率0.81W/(㎡・K)と測定され、青森・岩手・秋田(断熱地域区分Ⅱ)の熱貫流率0.98W/(㎡・K)を上回る性能が認定されました。
 北海道(断熱地域区分Ⅰ)の熱貫流率0.53W/(㎡・K)への断熱性能を満たすには、18mm程度の空気層を2層程度増やす。または、熱反射シートを1枚加えることによって、熱貫流率0.53W/(㎡・K)を上回る断熱性能は、即実現可能な状況です。
 上記の断熱性能数値の他に、輻射熱による発熱抑止や、空気の高速移動による冷却効果が活かせる空気層を設けて、夏期の焼け込みを著しく減少させる空気断熱技術となります。

 【空気断熱工法の開発経緯】
 空気断熱工法の壁用パネルは、在来軸組工法の合理化を目的に開発され、在来軸組工法の十数年後に表れ易い、家の傾き現象や耐震強度の不足など、構造的な改善に貢献。
 空気断熱工法は、同壁パネルの設置位置の工夫によって、壁面内に3層の空気層を設ける構造を開発した。
 この様な経過から、空気の特性を活かせる空気断熱工法の開発に至っております。
 現時点では、壁用パネル(耐震気密エアパネル)と屋根用パネル(空冷ルーフパネル)を開発し、空気による高性能な
・保温断熱
・輻射熱の抑止
・空気冷却
 の性能を発揮する他、同工法の断熱材を排除した家づくりは、構造躯体の木質系資材の全てが、空気との平衡含水率維持が適切に行われ、その結果、壁内結露が発生しない状態が維持されるため、長期にわたって構造躯体の劣化が起きにくい状況をつくることが可能となります。
 このような検証の結果、空気断熱工法は、超長期住宅実現に貢献できる技術であることを提案致します。

上記は申請書類の一部です。
# by hokushin-f | 2008-05-08 11:25

「200年住宅」の申請書類がもう少しで出来ます。

 超長寿命住宅「200年住宅」の提案書を作成中です。
 
 現在の住宅の平均寿命が30年前後とされている、これら住居の短命化の要因は、
1)化学物質を用いて人工的に加工された、耐久性の短い建材が大量に使われている。
2)30年前後で劣化してしまう、給排水の配管設備が床下に埋め殺し状態で、簡単に交換でき る工夫がなされていない。
3)多種多様な断熱材が普及したが、化学系の断熱材や気密シートは、耐久年数が極めて短  い。断熱材取付けによる、壁内結露から腐朽菌の発生が木質躯体構造の劣化を誘発した。
 
 上記の主なポイントが、一般的な住宅の耐久年数が30年前後と、短い原因の要素となる。
 日本の住居の歴史において、200~300年の長寿命民家が存在していた。これら古民家は各地に現存し、自然との共生の重要性を実証している。
 
 古民家の長寿命のポイントは、
1)耐久性の長い自然素材を選定して、これを適材適所に利用している。
2)つるべ井戸の時代であり、給排水の配管設備が屋内に無かった。
3)断熱材が全く使われていない。 上記の要素が古民家を長期にわたって、維持できた主因と なっている。「空気断熱工法」は自然素材を使い分ける技術となる。
 
 給排水の配管設備は、床下で作業ができる基礎構造とする。
 断熱材の排除は、建築物の耐久年数を画期的に延ばすことができる。
 断熱材を全く使わない家づくりを超長期住宅の普及促進に取り組む提案となるわけですが、北辰住宅技研では他にもたくさんの提案を持っていますが、今回は「空気断熱」にしぼって、申請書を作成しました。来週早々の提出を予定しています。
# by hokushin-f | 2008-05-02 20:50

空気は「自給率100%」の自然素材

 「空気断熱工法」は、誰もが平等に恩恵を受けられる空気という、自給率100%の自然素材の活用です。
 余りにも身近すぎて、なか々その重要性に気が付かない空気には・断熱保温・輻射熱の発熱抑止・空気の冷却性能など、相反する性能特性を持ち合わせています。
 この誰もが手掛けなかった、空気断熱の施工実用化へと歩めたのも、 「空気断熱工法」の開発に導きられる何らかの偶然の積み重ねではないかと思う次第です。

 現状では、気密や断熱性能に重点を置いた高気密高断熱住宅がスタンダードとなっております。しかし、この断熱手法では「大きな過ちを犯している」と言わざるを得ません。さらにこの取り返しのつかない過ちに気が付いていないという現実が横行しております。
 私たちは自然界の一生命に過ぎません。人間の英知によって営々とつくり上げてきた住処は、これまで自然素材のみの活用の歴史の積み重ねでした。何故、学習能力のある人間がこんな簡単なことに気が付かないのか…? 本当に不思議でなりません。
 科学の発展は化学物質のあらゆる分野への利用を実現し、想像を絶する利便性をもたらしてくれました。しかし、一見豊かで幸福に感じ取れる、この化学物質文明と引き換えに、私たち生態には「見えない危険」が、精神面や身体面に徐々に蝕まれる現実にさらされています。
 空気は私たち生態が数分間でも欠かせない、動物細胞が常時必要とする酸素が含まれています。そのほか、地球と生命には必要不可欠な様々な役割を担っています。その一旦として、自然の断熱素材であることに気が付いて頂ければと思います。
# by hokushin-f | 2008-04-25 18:34

「優秀技術賞」の受賞  新建新聞社記事掲載です。

 ㈶中小企業異業種交流財団などが主催する全国異業種交流・連携フェアが2月26~7日に開かれ、このなかで北辰住宅技研㈱(群馬県高崎市・飯塚敏夫社長電027・364・1141)が開発した「建築物の空気断熱工法」が優秀技術賞を受賞した。
 世界初の試みを実用化した「空気断熱工法」は断熱材を一切使わず、建築躯体内に3つの空気層をつくることで、冬の建物外皮の保温断熱と夏の外皮冷却の相反する機能を実現し、すでに外壁と屋根を組み合わせ省エネ効果が実証されている。
 壁構造の場合、外壁材、木繊維断熱ボード、構造用合板、内壁(ラスボード+漆喰・桐板など)の4枚仕切板構造。ここに外壁側から、可変空気層(30㎜厚)、密閉空気層(18㎜厚)、壁内空気層(78㎜厚)の空隙がある。㈶建材試験センターの試験では、この仕様で熱貫流率0・81W/(㎡・K)と測定され「断熱地域区分Ⅱ」を上回る性能が認定された。
3層のうち最外皮の可変空気層を、壁と屋根で一体化させ、高速で移動させる事で、気温上昇が著しい内陸部の夏期において、エアコンなしの生活も可能にしている。
また「耐震気密エアパネル」及び「空冷屋根パネル」を適切に施工することで、気密シートなしでも隙間相当面積3・5~4・5cm2/㎡が可能としている。

環境負荷を与えず「自給率100%」の資源が無料で有効に使える。
 飯塚社長は「誰もが平等に恩恵を受けられる空気という自然素材を活用して断熱保温・輻射熱の発熱抑止・空気の冷却性能など、さらに室内空気環境が生態の必要とする空気質に生れ変わるなど、様々な自然的な機能が活かされている。これまで多用されてきた化学物質を極力排除し、住む人に優しく、自然の性能をそのまま活かした住宅を広く知ってもらうきっかけになれば」と受賞の喜びを語っている。
 同社では今回の受賞が地球温暖化抑止に貢献できる技術として認知されたとして、「空気断熱工法」と自然素材の内装材を組み合わせた「森林浴のできる家」の全国フランチャイズ展開を今年4月から本格始動する。
その他「CO2削減権取得事業」も海外の精密機器製造工場に絞込み「空気断熱工法」の採用普及から、世界への認知確立を視野に入れているという。
# by hokushin-f | 2008-03-21 21:37

2008 全国異業種交流・連携フェアに於いて、「空気断熱工法」は優秀技術賞を戴きました。

平成20年2月26日、都立貿易会館において、中小企業異業種交流財団成果発表会で「空気断熱工法」が優秀技術賞と栄誉ある賞に選定されました。

 「空気断熱工法」は、誰もが平等に恩恵を受けられる空気という自然素材の活用です。余りにも身近すぎて、なか々その重要性に気が付かない空気には・断熱保温・輻射熱の発熱抑止・空気の冷却性能など、相反する性能特性のヒントから、さらに誰もが手掛けなかった施工実用化へと歩めたのも、「空気断熱工法」の開発に導きられる何らかの偶然の積み重ねではないかと思う次第です。

 現状では、気密や断熱性能に重点を置いた高気密高断熱住宅がスタンダードとなっております。しかし、この断熱手法では「大きな過ちを犯している」と言わざるを得ません。さらにこの取り返しのつかない過ちに気が付いていないという現実が一般化しております。

 私たちは自然界の一生命に過ぎません。人間の英知によって営々とつくり上げてきた住処は、これまで自然素材のみの活用の歴史の積み重ねでした。何故、学習能力のある人間がこんな簡単なことに気が付かないのか…? 本当に不思議でなりません。

 科学の発展は化学物質のあらゆる分野への利用を実現し、想像を絶する利便性をもたらしてくれました。しかし、一見豊かで幸福に感じ取れる、この化学物質文明と引き換えに、私たち生態には「見えない危険」が、精神面や身体面に徐々に蝕まれる現実にさらされています。

 空気は私たち生態が数分間でも欠かせない、動物細胞が常時必要とする酸素が含まれています。そのほか、地球と生命には必要不可欠な様々な役割を担っています。その一旦として、自然の断熱素材であることに気が付いて頂ければと思います。

 受賞後の昼食会の席上において、「空気断熱工法」の概略説明の後に、中小企業異業種交流財団の岩崎会長様の「空気断熱工法はノーベル賞物ですね・・・」と賞賛され、さすがに会長職をされる方の眼力は鋭いと敬服いたしました。「空気断熱工法」は殆んどの人たちに理解されにくい環境技術であるため、この工法の重要性を認知されるまで、会長様の賞賛の言葉を胸に、これからも頑張って行きたいと思います。
# by hokushin-f | 2008-03-01 20:05