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耐震気密エアーパネルの開発と耐震ドライピット基礎について

 今日は、震気密エアーパネルの開発と耐震ドライピット基礎について、簡単に説明を致します。この中に出てくる津南町は、毎日のようにTVニュースに出てくる津南町と同一です。
○ 耐震気密エアーパネル
・ 在来工法とツーバイフォー工法を組み合わせた、震度7の中越地震(長岡市)で耐震性能を実証できた在来工法+パネル工法で、クロスの一部に亀裂が出た程度 施工=(有)関口建築
・ 柱と柱、土台と桁の隙間を各0.5mm以内の精度まで規格標準化し、化学系の気密シートを使わず気密性能を達成した高気密工法
・ 空気の断熱特性を生かし、皮膚呼吸感覚の換気ができる空気断熱工法
 一般常識をくつがえす空気による断熱性能は、断熱区域Ⅱ(青森・秋田・岩手)の熱貫流率0.98W/㎡・Kを大きく上回る0.81 W/㎡・Kの熱貫流率を達成。次回は断熱区域Ⅰ地区の北海道を上回る0.53W/㎡・Kの熱貫流率を達成し、次世代省エネ基準を空気の断熱能力を生かして達成見込み。
 断熱材を使わず、空気の断熱特性を生かしただけで、次世代省エネ基準を上回る性能が生れたら、世の中の一般的な常識をひっくり返すような出来事になるとは、私自身想像もできないでいました。
 耐震気密エアーパネルが発明されるきっかけをつくってくれた大平社長に本当に感謝します。

 大平社長による偉大な『在来パネル工法』の発明は、在来木軸工法にツーバイフォーのパネルを組み合わせる、画期的な工法でありながら、構造材の材料費が2倍近くもかかる施工方法でした。
 建築会社が余分な資材を使うこの工法を手がけたのは、新潟県の山村である津南町と言う特殊な土地柄にあると思います。この地での主な産業と言えば、農業と林業、そして建築土木が主たる仕事で、なかでも建築関係は主要な業種です。
 津南町は名だたる豪雪地帯でも指折りです。半年近くの降雪期に、津南町周辺での現場工事は不可能なため、主に東京や千葉県方面への出稼ぎ仕事になります。
 『在来パネル工法』は、このような出稼ぎ体質の条件下で、なるべく現場での作業を少なくし、社員を少しでも津南町での作業ができるようにと、大平社長が考案し開発されました。
 5~6ヶ月に及ぶ出稼ぎ期間のうち、職人一人ひとりのために、一日でも余計に津南町での作業をと思う、職人への思いやりの気持から、結果としては現場作業の効率化と言う、まったく新しい発想の発端をつくりました。
 『在来パネル工法』は、弊社独自の施工方法を加え『耐震気密パネル』へ、そして、断熱材をまったく使わない、空気だけで高性能な断熱性能を発揮できる『耐震気密エアーパネル』に進化できました。
 【2004年】から、耐震気密エアーパネルと空冷式省エネルーフを一体化し、断熱と冷却の相反する機能の可変空気層を設けた『可変空気層省エネ屋根・構造躯体』の開発実用化しております。

 大きな震災に耐えられる二つのポイント
 『森林浴のできる家』は、耐震ドライピット基礎+耐震気密エアーパネルが標準装備。
 大手のハウスメーカーがそれぞれ耐震や免震装置を宣伝していますが、これらのほとんどが別途仕様、すなわちオプションです。
 TVコマーシャルの映像に、耐震や免震装置をつけた建物が地震実験装置の上ですえ付けられた、実験映像が流されていますがよく観察してみてください。地震実験装置の上にあるのは建物だけで基礎構造が見あたりません。
 建築基準法で認可されている基礎構造のほとんどが、軟弱地盤の不等沈下でも変形してしまうようなつくりです。だから軟弱地盤では地盤補強無しでは建築許可が下りません。
 不意に地震に襲われたとき、地盤補強をした程度では、基礎も簡単に壊れてしまうような事になりかねません。建物構造に耐震や免新装置をつけても、基礎構造が耐震になっていなければまったく安心はできないと思います。
 耐震ドライピット基礎+耐震気密エアーパネルの躯体構造は、これも一般常識を覆す「もの凄い技術」の一つです。
 中越地震での建物倒壊率が0.6%と非常に少なかったのは、この地方独自の基礎工法が豪雪仕様であったからです。1階の基礎にあたる部分が車庫や倉庫の頑丈間取りの鉄筋コンクリートつくり、その上に木造の2階建てが一般のつくりです。
 建物構造のみの耐震や免震だけでなく、基礎と構造躯体の耐震施工は『森林浴のできる家』の価値ある提案です。
by hokushin-f | 2006-01-11 19:54
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